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プロジェクト・リスクマネジメント実務標準
プロジェクト・リスクマネジメントは、計画プロセス段階で予期できるか予知できないかにかかわらず、なんらかの事象や条件が発生してプロジェクト目標に対して影響を与えるという事実を反映しています。影響にはプラスになるものもマイナスになるものもあり、意図していた目標からそれる結果を生むことになります。プロジェクト・リスクマネジメントのプロセスでは、生じるか生じないかわからない事象を発生確率という観点で考慮することができます。
このプロジェクト・リスクマネジメント実務標準はプロジェクト・マネジャー、プロジェクト・チームメンバー、管理監督者、ステークホルダーのために書いており、次の内容で効果的なリスクマネジメントの原則を概括するものです。
・リスクマネジメント計画
・リスク特定
・定性的リスク分析
・定量的リスク分析
・リスク対応計画
・リスクの監視・コントロール
プロジェクト・リスクマネジメント実務標準は、ほとんどのプロジェクトにほとんどの場合適用できる良い実務慣行と認識されるプロジェクト・リスクマネジメントの局面を定義して、それをプロジェクトマネジメント職に対するベンチマークとして提供します。プロジェクトマネジメントの実務者は、ある特定の状況やプロジェクトや組織で用いられるリスクマネジメントのプロセスを確認するために、このプロジェクト・リスクマネジメント実務標準を用いることができます。
プロジェクト・リスクマネジメント実務標準はプロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)第4版と整合しています。この実務標準は単一プロジェクトだけに適用するリスクマネジメントを取り扱っています。プログラムマネジメントやポートフォリオマネジメントでのリスクは扱っていません。実務標準は他のPMI実務標準とも整合しており、それらと矛盾するものではありません。